マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2026.09.14
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落ちこぼれの話

 

 

 

あるセッションの中で

 

『私は、落ちこぼれ』『この言葉が今、ピッタリなんです』

と、あっさり言い切っているのを聞いた時

 

自分のことを「落ちこぼれだ」と言って嘲笑しているようだけれど、

この方の内面には、言い知れぬ何かがある・・・

 

確かに、いろいろ落ちこぼれの証拠になりそうな話をされてはいるけれど

生き生きとしたものが、どしどしと伝わってくる・・・

 

そして、ひたすら聞いている私の気持ちまで・・・膨らんできて

ついに2人は、声を出して笑い出してしまいました。

 

そう言えば、茨木のり子さんの詩に

 

落ちこぼれ

     和菓子の名につけたいようなやさしさ

 

   落ちこぼれ

     いまは自嘲や出来そこないの謂(いい)

 

   落ちこぼれないための

     ばかばかしくも切ない修行

 

   落ちこぼれこそ

     魅力も風合いも薫るのに

 

   落ちこぼれの実

     いっぱい包容できるのが豊かな大地

 

   それならお前が落ちこぼれろ

     はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

 

   落ちこぼれずに旨げに成って

     むざむざ食われてなるものか

 

   落ちこぼれ

     結果ではなく

 

   落ちこぼれ

     華々しく意志であれ

 

というのがあり、まさに、その心境そのもの・・・

私の中に美しい和菓子がイメージされた・・・

むざむざと食われてなるものか・・・と、ほろほろとした黄色いかけらの心意気・・・

この方のお父様は落ちこぼれることを非常に嫌い、落ちこぼれないように・・・が、口癖だった・・・とか。

 

その言葉を思い出して、しばし大泣きをし・・・

 

今は立派に『私は落ちこぼれ・・・』という華々しい意志宣言・・・と、なったのでした。

 

セラピスト 福田京子

 

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