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健康は「敵!」・・・?

今日はCさんの話をしましょう。
C『母は体が弱いので、長女の私は母の手助けをしなければならなかった』『手伝いたく
ない時もあったけど、やりたくないと言ったら、母を悲しませると思って言えなかった』
『父からも、手伝うことが良いことだと、当然のこととして言われ続けてきた』『就職してか
らも、会社の帰りに買い物して帰ってくることが多かった』
『ところが数年前から、急に体調が悪くなって、ついに仕事を辞め、家から一歩も出られなくなって・・・今では毎日が苦しい・・・』
『母を手伝えない自分は、無価値な存在だ・・・なんてダメな奴なんだ・・・居たたまれない・・・』
『母の体調が悪いのは、父からの言葉の虐待なのに・・・母は今だに父の支配下から出ようとしない・・・私は2人の巻き添えにされている・・・』
『みんな自分の事きり考えてない・・・もうやだ〜〜・・・』
『一生懸命に、親切な良い子をやってきたのに・・・今、私は・・・自分の部屋ひとつ片付けられないほど弱っている・・・物凄い頭痛に襲われ、ベッドに倒れ込んだまま身動きが取れない・・・助けて・・・』
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Cさんは、最初のころは、ひたすら自分の至らなさを嘆き、自分で自分を責めては、涙に暮れておりました。
近頃は、自分がこうなったのは、両親のせいだ・・・と、訴え、悔しさ、怒りが吹き上がって・・・許せない!・・・と、上記のような話を、止めどなくしています。
つい先日は、いくら親のせいにしていても、どうにもならない・・・シャワーを浴びたいのに・・・そのパワーすら無い・・・と、さんざん嘆いた後
『私は・・・健康な人を敵だと思っている・・・』
『父が健康で働いてくれているから・・・母も私も働かないでいられているけど・・・母と私が・・・こんなに苦しんでいるのに・・・健康で・・・ピンピンしている奴なんて・・・
私にとっては・・・敵!・・・敵以外の何者でも無い!・・・』
『母の敵は・・・健康な父・・・だから健康は敵なの!・・・』
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気持ちの中でCさんは、何の疑問もなく、そう思っていたのでしょう。言葉にしてみたら、何だか変???と思ったらしく『私・・・変な事言ってるね・・・?』と、笑い出した。2人で『そうだね・・・・・・』と笑い合った後
C『わかった!!・・・私・・・健康になりたいと思っているのに・・・健康を敵として憎んでいたら・・・健康になれない・・・』
『もう・・・こんな変な思い込みに支配されていたくない・・・』
『言葉にしてみたら変だとわかった・・・だけど・・・やりたく無いことを・・・無理矢理やるために、この変な考えを、原動力にしていたんだ・・・』
『・・・今・・・正直な気持ちとしては・・・』『複雑!・・・』
『・・・変だけど・・・これを手放したら母のこと裏切るような気がして・・・』
『・・・ん?・・・』『母を裏切るって?・・・これも変・・・かも・・・』
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心の中でグルグルと思っていたことを、言語にして、他の人に聞いてもらうことで、これは変・・・だとか、自分らしく無い・・・とか、自分の感覚として感じられてきています。
どんなことでも、否定されないで、真剣に聞いてもらうだけで、人は自分の心の中が整理されてきます。とても不思議ですが、これは事実です。さらに、自分は何を大事にしていて、それをどう表現したいのかまで、ちゃんと分かっていて、自ら気づいていけるのです。
このように自分の内面の気がスーッと通ってくると、やがて、滞っていた身体が徐々に動き始めてくるのです。後は、そういう「生きようとする力」を、ひたすら信じて待っていれば良いのです。
頭で全てを強引に動かそうとしている今こそ、内面に気を通す・・・この事の大切さに注目していく時ではないでしょうか。
対話を成り立たせて行くことは、1対1であっても、グループであっても、その人の奥にある底力を目覚めさせ、自分から自分の心身の滞りを解いていく方向なのです。
そして、この事実が、人間に備わっている可能性そのものなのだ・・・と改めて実感しております。
セラピスト 福田京子
