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人間関係の悩み(その2)
1 人間関係には二つの側面があります。
⑴ 頭で理解する関係
用事を頼む、出来事を伝える、見聞したことの説明などをする時、
具体的に、誰にでもわかるよう私情を込めずに客観的に伝える。
⑵ 心と心の共感関係
自分の気持ちを語りたい時、気持ちを汲み取ってもらいたい時、温もりを
感じ合いたい時、目には見えないけれど互いの気持ちを感じ合いたい時
イ 頭の理解 ←——●——→ 頭の理解 コミュニケーションできる
ロ 心の共感 ←——●——→ 心の共感 コミニュケーションできる
ハ 心の共感 ←——✖︎—→ 頭の理解 コミュニケーション不能
Ⅱ この2つの違いについて
⑴頭の理解
合理的、視覚的、表面的、二者択一的(●か✖か)、下記のような言動の
特徴がある。
- 常識や一般的理論が基準
- 固定概念が強い
- 言動を表面的に理解する。額面通りの対応をする
- 人の顔色を気にする。
- 人に合わせようとする
- 前向き思考、向上思考をする。
- 正義や大義が前面に出て、相手を追い詰める。
- 相手をコントロールしようとする。
- 相手の落ち度を見つけて、責めていく。
- 自分が不利だと思うと下手に出る。
- 根底に人への信頼がない。
- 根底に我慢がある
- 相手を尊重して待つことができない
- 人間関係は常に上下関係にある。 etc
⑵心の共感
内面的、他の人や世間の一般的な価値観ではなく自分の感覚が基準。
目に見えない世界を身体感覚で感じ取っていく。下記のような言動の特徴
がある。
- 否定的な感覚を排除しないで受け入れていく。
- 本来の自分の感覚を大切にし、自分を大切にしている。余分なこだわりがなく、さっぱりしている。
- 相手の話をじっくり聞くことができる。
- 相手を信頼して、ゆったり待つことができる。
- 自分のペースで仕事ができる。感じていることと、言動の表現の違いがわかっている。
- 人間の存在と行為の違いが、身体感覚として感じられている。
- 目の前の事象を的確に、余分な気持ちを入れないで把握することができる。
- 老若男女すべての人間を存在として捉え、対等な関係性を、共に作り出すことができる。
- 直感力がある。自由な発想力がある。斬新。
- 喜怒哀楽が、きちんと感じられている。
- 我慢ではなく、どんな状況でも逃げない忍耐力が養われている。
- 心身に余分な力が入っていない。
- 温もりがある
Ⅲ豊かな人間関係を育んでいくには
まずは、ネガティブな状況に遭遇した時の自分のパターンに気づいていきましょう。それには自分一人では無理です。共感力のある人に寄り添ってもらい、無意識とつながっていくワークを体験していきましょう。
共感力は存在力です。自分の存在への信頼を実感することです。
存在力を養っていくワークを体験していくことで、内面は成長していきます。
いくら、良い本や講演を聞いて知識を積み上げても、それは砂上の楼閣のようなものです。内面とつながっていないものは、いざという時には脆く崩れ去ってしまいます。
地道に自分の内面と向き合い、体験を通しての気づきを紡いでいきましょう。そして初めて本当の共感力、存在力が自分のものになっていくのです。
存在力は体験的に学んでいくしかないのです。
共感力が育っていくと、人間関係が改善されていきます。
自分を犠牲にしたり、偽ったり傷つけたりせず、本来の自分でいるだけで、より良い関係性が築かれていきます。
セラピスト 福田京子