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2023.08.04
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大事なものは、目に見えないものの中に在る
自分に自信がない・・・人の評価が気になる・・・人の期待に応えなければ嫌われる・・・とビクビクしている気持ちの根っこには、幼児期の親や養育者との関係にあると言っても過言ではありません。
親も自分の親との関係の中で、目に見えることだけを強く教えられ、これしか知らなかったということでしょう。
理性や知性は、合理的で無駄はないのですが、共感性がないので、じんわりと心の奥に響いてくるものがありません。頭からの言葉は、あまりに正しすぎて、融通性がなく「ダメなものはダメ」で全てが切り捨てられて終りです。しかし存在は、正しさだけで成り立っていません。
人間の存在は現実に適応できていればいいだけではありません。目に見えない気持ちが通じあって分かりあえることで、安心して目の前の現実に立ち向かうことができるのです。
目に見える行為だけを評価され続けていると、自分の気持ちよりも他人からの評価が気になって、必要以上に頑張って自分を犠牲にする方向で頑張って健康を害してしまうことも珍しくはありません。
自分の存在をかけがえのないものだと実感できていれば、他人の目や厳しい現状に対しても事実を事実として見極めることができます。自分の特性を知っていれば、できること、できないことがわかるし、どのように振る舞えば良いのか、またはどの部分をサポートしてもらえばいいのか、きちんと感じられてわかってきます。
自分にとっての大事なことは、外目には見えないけれど、自分の中にちゃんとあるんだよ。・・・という存在への働きかけを大切にしていきたいものですね。
セラピスト 福田京子