マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2023.08.13
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存在と行為は違う

 

赤ちゃんや幼い子どもの存在感はただそこに居るだけですごいものがあります。

「存在としての誇り」をしっかりと持っています。

 

人間的な感情や感覚を持ってただそこに居るだけで、何かが上手にできようができまいが、目に見える行為以上に一人一人の“存在”は大きいものです。

 

親を始め周囲の大人が目に見える行為だけを見て、社会への適応だけを一方的に子供に教え込むと、子どもが生まれながらに備えている「自分の存在への誇り」という豊かな感性を押さえ込んでしまうことになります。

 

人はみんな感覚として、一人一人違った持ち味を持って居る“存在”だからこそ、人間関係において互いに協力しあったりできないところを補いあうことができると分かっているのです。そして子どもは、お互いに心地よく生きていく方向性を、目には見えないけれど、ちゃんと心得ているのです。

 

人類が生まれながらに自然に備えている心のコミュニケーション能力は、大人の一方的な都合のいい価値観や偏った思い込みによる関わりによって、十分発揮できなくなってしまいます。

 

しつけが愛情だと勘違いしている親や養育者からの関わりは、子どもの自発的な成長を阻害してしまいます。

 

この勘違いは、『あら、知らなかったわ』では済まされません。

 

自分が育てられたように子供に接し、気づかないままに “子どもの存在を否定している”現実“を、今こそ一人一人が真摯に自分に問うてみる必要があると思います。

 

しかし、現実の悲しさは子供が生きることに辛さを感じ、身動きできないで苦しんでいるのを親を始め周囲のものが見ていられない。何とかしなければ…と外側に目を向けて解決しようとすることです。

 

「子供が間違っているからそれを直さなければ…とか、親の関わりに問題があるからそこを改めなければ…子供を元気にするのが親の責任だ…これが愛情だ…」と思い込んでいることです。

 

かつての私もそういう勘違いを持った母親でした。

 

子供の辛さを良くないことと決めつけていることに、気づいていませんでした。

 

辛さや苦悩をダメなこととして否定しないで静かに共に感じられるようになるには、自分の内面に意識を向けて微かな感覚に気づいて行くしかないのです。

 

マインドフルネスになって、頭の働きをちょっとお休みにしてみる。例えていうならコンピューターのような大脳新皮質をシャットダウンしてみるのです。

 

『今私の体はどんな感じかなぁ〜』と体に意識を集めて感じていくことで、自然に情動を司っている大脳辺縁系という脳の部分が働き始めるのです。

 

この大脳辺縁系という脳の部分が目を覚まさない限り、「思い込み」に気づいて手放していくことはできないのです。

 

大脳辺縁系は体験を通して初めて働き出すのですから、知識として理解しただけではこの部分には何にも届かないのです。

 

現代人は、体験を伴わないでデータをもとに推測して理解したことにしています。

1+1=2 という正確さだけで事足れりとしてすませています。

 

しかし、体験を通して感じられることは、1+1=∞ なのです。

 

目に見えないものにはこの無限大の広がりがあって、自分の存在や目の前の諸々の出来事を宇宙的なスケールで捉えていくことができるのです。

 

人間の行為の限界と同時に、自分が小宇宙であること。宇宙の摂理に基づいて生まれ、成長し、やがて死んでいくという無限大の広がりを秘めた存在であるということを実感することができるのです。

 

今こそ、人間の存在と行為の違いを、身を以て感じて見ませんか?

 

そして、人間は自分の意思で行うことには限りがあって非力ではあるが、同時に量り知れない荘厳さを備え持っている融通無碍(ゆうずうむげ)のすごい存在だということを、実感を持って感じてみましょう。

 

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