マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2022.09.19
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自分の内面の声を聞く

 

 

たわいのない会話の中で、なんだかイラッとすることはありませんか?

 

すぐ浮かぶのは、相手の言動です。

 

「この言動が癇に障ったのだ」と分かった時、あなたはどうしますか?

 

先日、家族との話のテンポがズレて、話がなかなか前に進まなくなりました。

思わずため息が出てしまい、なんだか楽しくありませんでした。

 

一人になってから、自分と対話をしました。

 

『あまりにも想像力がなさすぎて、話がもたつく〜〜』

 

『私は、そういう鈍臭さが嫌いだ!』

 

何だか、結構プリプリしているので、我ながらびっくりしました。

 

そこで『何をそんなに怒ってるの?』と自分に質問をして見ました。

 

すると、『随分と、偉そうにしてるけど、何がそんなに偉いの?』と、逆に身体の奥の方から問いかけられてしまいました。

 

ハッとしました。

 

(ハラ)『相手のことを、随分と見下しているんじゃない?』『年老いて、

確かに少々もたつく所はあるけれど、そのことを怒ってるの?』

 

(アタマ)『あらっ』・・・『確かに私、偉そうに文句をいってる』・・・

『やだっ!』『恥ずかしい!!』

 

(ハラ)『気づいた?』『自分だけ高みに止まって、相手を見下しているよ。』

 

これは私の頭とお腹の会話です。このやりとりを聞いているうちに、私の苛立ちは、自分の傲慢さへの警報だったのだ。と、素直に気づくことができました。

 

人から、『あなたは傲慢だ』などと指摘されたら、すぐに素直に受け入れらません。『いや、そんなことはない』と、即座に言い訳が出そうです。

 

しかし、自分で自分の傲慢さに気づくことは、むしろ気持ちがいいものです。

 

『あら〜〜っ気付けて良かった・・・』という安堵感さえ感じました。

 

人間の心の奥底には、相手が子供や老人であろうが、誰であろうが、対等に付き合いたいという思いがあります。

 

何かができるとか、多く持っているから、高学歴だから人より優位に立っていると思うのは、みんな頭の錯覚です。生まれたときから、そういう価値観の中で育ってきましたから、誰もがそう思って当然です。が、これは全て頭の「思い込み」です。

 

落ち着いて、自分の奥の気持ちに耳をすませてみてください。量が多いからすごいなんて思っていません。むしろ、お互いに分け合いたいと思って居ませんか?

 

困っているときには、『どうしたの』と助け合いたいと思っているのです。そういう素直な気持ちが大河の流れとなって、私たちの心の奥をとうとうと流れているのです。

 

私が、家族との会話中に感じたイライラは、私の心の奥の大河(いのち)からの警告だったのです。

 

なるほどと納得がいった数日後に、また、あるはずのものが見つからないという事態が発生しました。

 

以前だったら『何やってんの?』と相手を追い込んでもおかしくない状況でした。

 

ところが、この時は全然違うのです。不思議なくらい気持ちが静かです。相手を焦らせたり、馬鹿にしたりしたくならないのです。

 

結局は見つからなかったけれど、お互いに終始穏やかで、とても気持ち良く過ごすことができました。私はこうやって、お互いの気持ちを受け入れて、穏やかに生きていきたいのだと、しみじみと思いました。

 

体の奥の大河の声を素直に聞き入れるだけで、こんなにも平和で居られるのです。今まで、ミスがあれば、ここぞとばかりに攻め合うのは、頭の早とちりなのだと、はっきり分かりました。

 

現代人は日々、頭ばかり働かせて生きていますから、イラつきの原因を相手に見出そうとしてしまいます。これでは、不愉快を大きくするだけで、なんの解決にもなりません。そればかりか、泥沼化させてしまうか、互いに見下し合いをするだけになってしまうでしょう。

 

そんな悲しいことを、人は誰も望んでは居ません。

 

ぜひ、マインドフルネスになって、頭の働きを少し休ませて、体の奥を流れる大河の声に耳を傾ける習慣を身につけてください。

 

大河の声、いのちの声が聞こえてくれば、眉間にしわを寄せイライラしたりしないで、心から穏やかに日々を送ることができます。そういうこころの仕組みを私たちは持っているのですから。

 

セラピスト 福田京子

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