マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2020.02.23
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本当の自分を知る その2

自分を知る手がかりとして、2月のこころのコミュニケーション講座の一端をご紹介しましょう

 

こころのワークショップ 2月資料

 

自分のネガティブな思いに意識を向けてみる

 

自分のイライラを他の人に向けることは、理不尽な行為です。

 

そうならないためにと、普段からネガティブな感情を無かったことにしてニコニコと振舞っているのは、これも人間として不自然な振る舞いです。

 

本当は、この両者は別々に捉えなければならない事柄なのですが、ネガティブは良くないものと大きく括って、無かったことにするのが良いという考え方が一般的になっています。

 

ところで、物心のつく幼い頃から、怒ることは良くないこと、争うことは悪いことと教えられていませんでしたか?自分の気持ちを出さないで我慢した時、『いい子ねぇ』と褒められた経験はありませんか?

 

 

そこで今月は、マインドフルネスになって、今現在のネガティブな思いに意識を向けて見ることにしましょう。

 

〜〜〜・・・・〜〜〜

マインドフルネスになって、自分の身体に意識を向けていきました。安心した雰囲気の中に身を置きゆったりしていると、徐々に子供時代の記憶や抑えていた感情が蘇ってきました。そこで、その様子をみんなでシェアしました。

 

Aさん:私は幼稚園の頃から家で絵本を見たり、お人形遊びが好きだったのに、母は、「子供は外で元気に遊ぶもの」と思っていて、天気の良い日は必ず外遊びに連れ出されていました・・・あの時は、黙って連れられて行っていたけど、本当は嫌だったんだなあ〜。

 

みんな:うーん・・・Aちゃんはお家で遊んでいたかったんだよね〜。お母さんに手を引かれていく姿を想像すると、なんとも言えない気持ちがするねー。

 

Bさん:つい最近のことだけど、父に対して嫌な気がした。今までに何度も訴えているのに、無視され続けている・・・わたし・・・自分の気持ちを粗末にしているな〜〜。もしかして!?この感じ、素の自分の気持ちを無かったことにしていることに怒っているのかもしれない!?・・私は今までまともに怒りを感じていない。いつも自分の感情を殺している。いつも相手の立場に立って、私のためにしてくれてるのだと、思おうとしている。

 

みんな:親はすぐ『お前のためだ』って上から目線で言うけど、それはウソだね

 

Cさん:親は私のことを全く見ていなかった気がする。こんなものかと冷めていたけれど、今は悲しい感じがしている。(目を潤ませていた)

 

Dさん:お母さんを困らせたくないから、本当の気持ちは言えない。

 

Eさん:言いたいことはいっぱいあったけど、どうせ言っても聞いてもらえないと思って勝手に諦めていた。

 

コメント

生育の過程において、人生を支える土台となるのが、「情緒の安定と発達」です。

一番大切なことは、子供自身が、自分はかけがえのない大事な存在だという感覚を持てることです。これを「愛着の絆」と言っています。しかしいろんな事情で幼児期に愛着が不十分で、情緒の発達に安心が得られていない場合が多くあります。

 

しかし諦めなくて大丈夫です。幼児期に得られなかった愛着を何歳になってからでも、自分の親からでなくてもセラピーを通して得ることができます。温もりのある人間性に触れる体験や、繰り返しエクササイズを体験していくことで、徐々に取り戻して行くことが可能になるのです。

 

こころのコミュニケーション講座では、愛着の絆を深めて行くことに重点をおいております。「安心」を字ずらで理解するのではなく、身体感覚として実感していただきたいのです。安心は人と人との温もりです。対等な人間関係です。愛着は愛される体験ですから、実際に体験しない限りわからないのです。体験を通してしか身つかないものです。いっぱい自分自身が丸ごと肯定される体験を味わって、薄紙を重ねていくように自分自身の感覚にしていってください。安心は、全面肯定をされる安定した体験によって育まれる感覚です。

 

この感覚が本当の自分の土台になります。

 

セラピスト 福田 京子

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