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決して笑えるようなことではないのに

セラピーの途中で、決して笑えるような話の内容ではないのに、笑っている・・・
自分自身のことだから自虐的に話してもいいでしょ。いつものことだから・・・と言う様子でしたが、自虐的な表現に、ここがセッションの入口だと直感しました。
本人としては、笑っている事に気付いていなかったようですが、落ち着いて感じてみると辛い体験だったり、気まずい話をしなければならない時、笑顔を作っている気がするとのことでした。
更に集中して感じていくと、両親との関係が思い出されてきました。母親は特にネガティブな感情をとても嫌っていて、困った話はできなかったとのこと。
うまくいっていることや、世間的に良いと言われていることなら機嫌よく聞いてくれるけど、どうしたら良いかわからない困り事などを話したら『情けない!・・・そんな辛気臭い話は聞きたく無い』と一蹴されていたそう。
親の機嫌が悪くなることほど、子供にとって嫌なことはありません。一番に避けたいことです。
本当は親には、自分の辛い気持ちを嫌な顔をしないで、聞いてもらいたかった・・・けれど・・・辛く無いふりをしなければ、受け取ってはもらえなかった・・・と言う事実があったのでした。
この状況の中、幼いなりに親に心配をかけないように気を遣って、笑いながら話すことで私は大丈夫を懸命に演じていたのだ・・・と・・・健気な幼い自分の気持ちに気づくことができました。
小学校低学年頃の感覚がよみがえってきたことで、当時の自分の辛さ、その時に感じていたネガテイヴな感情を存分に出したかったという想いが急に立ち上がってきたようでした。
ひとしきり感情を感じ切った後に自分のネガテイブな感情に蓋をしないで良いんだ・・・悔しい時には気持ちが澄んでくるまで感じていて良いのだ・・・
自分の感情は、あくまで自分のものだから、他の人には関係がない・・・
自分のその時その時の感情をしっかりと感じられれば、周囲の人に巻き込まれないで居られる・・・
いつも、人の顔色を窺わないで居られる・・・今までは・・自分の感情をなかった事にしていた・・・自分で自分を蔑ろにしてきたのだ・・・と、この事実に初めて気が付いたのでした。
この気づきは、長い間の「感覚ブロック」からの脱出となって、次第に気持ちが解放され楽になったと、話してくださいました。
セラピスト 福田京子
