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2025.11.24
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自閉症児童の家庭教師体験
A君には自閉症児童によく見られる多動性がありました。
母親は、そんなA君(一年生)と、 その上下年子の子育てによる疲労で病気になってしまい、 A君を一人で育てることが難しくなりました。 そこで私が下校時から夕食後までの約5時間家庭教師(療育) をすることになりました。
○月○日
夏休みの夕方、 地下鉄のホームで電車を待っていたときのことです。
A君は、私とつないでた手を払い、 線路上にジャンプして線路を跨ぎ、反対方向へと走りだしました。
私は必死に名前を呼び、手を差し伸べました。 するとA君は戻ってきて、 その私の手を掴んでくれたので彼をホームへ引き上げました。
その直後、電車がホームに入ってきたのです。
冷や汗が流れ、身体が震えるのを感じながら、 私はA君を抱きしめ、その場に立ちすくみました。
命拾いをしたA君でしたが彼自身にはその実感もなく、 恐怖感もない様子でした。
いつもは、名前を呼んでも振り向かず、 戻ってこないA君が、あの時ばかりは違ったその行動に、 私がよい意味で驚きました。
同時に、A 君の命を私が預かっている責任の重さを痛感し危機感を覚えました 。
また、A君は何かに護られていたと私には思え、 無事だったことに感謝しながら帰路につきました。
by セラピスト ゆうこ
