マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2025.06.19
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爽やかに生きていきたい

 

朝の、何気ない出来事の中に今までの私の側面を見た。

 

朝食はパンの用意があると娘から言われた時、『昨夜のご飯でもいいんだけど・・・』と遠慮がちに言っている私がいた。

 

娘はきっぱりと『お母さんは今、何が食べたいの?』と聞いてきた。

 

そうだ・・・今、自分が何を食べたいのか感じてみよう・・・

 

実は、昨夜のご飯にこだわったのには、訳があった。

 

水加減を間違えたようで、美味しく炊けなかった。その責任を取らねば・・・という変な気持ちが働いて、失敗作は私が食べます・・・と、頭が言っている。

 

たまたま今回は、自分の内面に意識を向けて、パンが食べたいとわかったけれど、咄嗟の私は、昨夜のご飯を無駄にしてはいけないという考えを優先させていた。主婦としての失敗の責任を取ろうとして、本当の自分の気持ちをないがしろにしていた。

 

結婚してからの私は、祖母や母がやっているのを見て学び、何の疑いも持たずに同じことをやっていたが、心のことを学ぶようになって、分かったことがある。

 

目に見える仕事は合理的にやった方が分かりやすく、上手くいくが、人間には目には見えない内面、気持ちという大事なものがある。

 

気持ちに対して、合理性を当てはめてはいけない。

 

ここは非常に繊細で簡単には割り切れない部分だからだ。この割り切れない部分を、ダメなところと決めつけて否定してしまったら、個性を台無しにしてしまう。風情という微妙な部分も色褪せてしまう。微妙な部分は微妙なまま大切にする。

 

この割り切れない部分から出てくるものには、何よりも新鮮なトキメキがある。勢いがある。

 

話を朝食選びに戻してみると、私の気持ちはパンを食べたい。失敗作のご飯については、改めて工夫をしてみよう・・・リゾットにしたらどうだろう・・・自分の気持ちに意識を向けて感じていくことで、すっかり明るい気持ちになった。

 

今の気持ちを感じて生きるということは、自然にトキメキが生まれて笑顔が生まれてくる。

 

自分の失敗を一人で背負い、自分が何とかしなければ・・・と行動するのは楽しさのかけらも無いばかりか、人間関係をも壊してしまう。

 

祖母や母たちの世代は、女学校で良妻賢母教育を叩き込まれ、妻として母としての役割で生きることが良い事と教えられ、忠実にそう生きてきた。が、役割りではなく個性ある一人の人間として生きるという一番大切なことが抜け落ちた教育であった。これを踏襲してはいけない。

 

これからの時代は、人間としての感性を取り戻して人間らしく生きていくことが一番大切なことだ。

 

人は皆、生まれた時から備わっている感性を大事にしてもらうことで、個々の人格が育っていくのだから。

 

現実の中で生きるということは、やりくりは必要だ。が、自分の気持ちにきちんと意識を向けた上での選択であれば、それで良い。初めから自分の気持ちに意識を向けず、無自覚にやっているのは、自分の気持ちをないがしろにしている行為で、自分に嘘をついていることになる。時々娘から『お母さんは自分に嘘をついている』と指摘されることがあるが、ここの処だったのだ・・・

 

私は人間だから、これからも失敗するし、勘違いも物忘れもするだろう。そこに善悪のラベルを貼らず、現象として受け止め。その都度、悪びれずに自分と対話をし、心が喜ぶ方を選択していこう。そして朗らかにトキメキを感じながら、爽やかに生きていきたい。

京子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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