孤独感に苦しんでいる方とお話しする機会が多くあります。

 

『自分の本当の気持ちを分かってもらえる人が周りにいない・・・』一口でいえばこういうことですが、一体、分かってもらいたい気持ちとは何かということです。

 

現象としては、あの時のこと、この時のこととあるでしょう。が、孤独感を訴えておられる方は、決して表面的な気持ちのことを言っているのではないのです。

 

胸が締め付けられそうな孤独感の下にある根源的な思いは、ポジティブな「人間の共通の願い」なのです。

 

家族や友人知人に囲まれていても、心の奥の方に何とも言いようのない虚しさが在る・・・こういう時にはこの虚しさを排除するのではなく、静かに感じていく・・・こういう作業を繰り返していく以外にはないのです。

 

深く感じていくことは、黙って側に居てくれる人がいないとなかなか難しい作業ですが、感じ続けるには、肯定感に包まれた安心の中で、くじけずに挑戦していく気力が一番必要なのです。

 

現代社会は、辛抱強く頑張ることがみっともないような風潮があるからなのか、感じたくない事は無かったことにして済ませてしまう。そして、ちょっとでも大変だとすぐに諦めてしまう傾向があります。しかし、諦めるという本当の意味は物事を明らかにすることですから、わからないまま蓋をしてしまうことではないのです・・・

 

明るく笑って優しく振舞って居ても、周囲の人には、不思議とその不自然な明るさや振る舞いが、違和感に映るものです。

 

不自然なまでの良い人ぶりには、自分では全く気づいていないでしょうが、この行為そのものが、実は孤独感と深い関係があるのです。

 

孤独感は決して恥ずかしいことではありません。人間らしく生きるのに大切な事を教えてくれている、非常に重要なメッセージなのです。

 

もし自分には孤独感があるな〜と感じて居るとしたら、是非勇気を出して、自分の内面にアクセスしてみてはいかがでしょう。

 

また、これと言った悩みもないのに、今ひとつやる気がおきない・・・不平不満もないのに元気が湧いてこないと感じておられる方がありましたら、是非マインドフルネスになって内面の声に耳を傾けてみてください。

 

今まで知らなかった本当のご自分に、出会うことができることでしょう。