ブログ
生きるのが愉しくなる
感覚ブロックに気づくと生きるのが愉しくなる
子供は、親から愛されることを、心から求めています。
しかし、子供が感じているまま泣いたり、駄々をこねたり行動すると、親は困り、たちまち不機嫌になる・・・叱る・・・無視してくる・・・などが日常だったりすると、子供はいつしか本当の自分の気持ちを表現しなくなります。過干渉や躾が厳しい時も、子供にとっては不本意な気持ちを強要されるので、自分の気持ちを出さなくなります。
そして自分がいつも粗末に軽々しく扱われている感じがして、苦痛であると同時に底なしの恐怖となってきます。ですから、そういう環境で生き抜くには日々の辛さや怖さを感じないように感覚を閉ざして生きるしかありません。
これが感覚ブロックです。
自分の感覚を閉ざして他の人の都合に合わせて生きようとする生き方が自分の生きる基盤になってしまうと、無意識の中に「ネガティヴはいけないこと」
「いつも明るく元気でいなければ嫌われる」「頑張らなければ嫌われる」・・・など、常に気持ちを緊張させて周囲が喜ぶであろう理想の自分へと向かおうとします。
これは生き抜くための「いのち」の知恵であり本能的な適応能力です。
しかし自分の感覚を閉ざして感じられなくしていることは自分の「いのち」に背いて生きることです。自分に嘘をついていることですから、体調不良のもとになります。子供のアトピー性皮膚炎や小児喘息などはその典型と言っていいでしょう。
体調不良だけでも大変ですが、それで終わるのではなく多くの方が大人になってからの人間関係においてこころのコミニュケーションの取り方がわからないという切実な課題に直面しているのです。
一生懸命に努力しているのに大切な人と心の繋がりが上手く持てません。自分の気持ちが言えなくてつい、自分の気持ちを後回しにしてしまう。相手の反応が気になって周囲の人々と自然な関わりを築きにくいのです。
人との間に壁や距離がないと落ち着いていられないこともあるでしょう。
もし親が感覚をグロックをしていると、子供のありのままの存在を受け入れることが困難になってしまいます。頭では大事にしていると思っていても、子供は共感してもらえていないので、いつも不平不満が出てきて自分らしく生きようとしても上手くいかないということが日常的に起きてしまいます。
いつも自分が損しているような被害者意識が出てくるようなら、自分の心の中をのぞいてみましょう。きっと『なるほど・・・そういうことなのか・・・』というワケを見いだすことができるでしょう。
感覚ブロックを抱えたままだと、必要以上に失敗を恐れる。必要以上に頑張る。
いつも元気で明るく振る舞おうとする。不自然なまでに気を回す。人の反応が気になって、自分の気持ちが言えない。根深い諦めがあるので、「どうせ〇〇だから」「きっと迷惑になる・・・」と肝心な場面になると、物事からあっさり身を引いてしまう・・・人との関わりに苦手意識が出て、気後れしてしまう・・・など習慣的なパターンが日常化してきます。
自覚のない些細な習慣的なパターンに意識を向けて行くと、自分を見えないもので縛っていたものが何だったのかが明らかになってきます。漠然とした不安の正体が明らかになってきます。
不安の正体が明らかになってくると、日々の生活が本当に嘘のように楽になってきます。
セラピスト 福田京子