マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2021.11.11
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感覚ブロック

 

平たく言えば、ネガティブな感情や感覚に蓋をして、辛さを感じなくしている状態です。

 

どうしてそうなるかと言えば、幼い子供が、泣く、嫌がる、駄々をこねる・・・などのネガティブな感情表現をする時、周りの大人から、うるさがれ、嫌な顔を向けられたり、ワガママを言うな、自分勝手だ、悪い子だ、などと決めつけられ、叱られることがあります。

 

一番こたえるのは無視されること。叱られる以上に人間関係が全くありませんから、孤独の恐怖でたまりません。

 

子供にとっては、否定、過干渉、決めつけ、無視など自分の存在を粗末にさらされ続ければ、ますます嫌な感情が増し、どうしていいかわからなくなります。

 

毎日のように、こういうことが続くと、苦しさのあまり、日々の環境を楽にするために自分が感じているネガティブな感情や感覚に、ピッタリと蓋をします。

 

いくら訴えても、絶対に受け入れてもらえない・・・と、身にしみて感じてしまえば、無意識の中に「自分の感情を絶対に出してはいけない」と、強く思い自己防衛をして、何もなかったようなふりをして生きていこうとします。これが感覚ブロックです。

 

子供は自分の家庭しか知りませんから、この思い込みは絶対化され、この世の中は、みんなそうなのだと信じ込みます。

 

そして、親の期待に添うように生きていきます。そうすれば、日々が少し平和になるものの、今度は自分が何をしたいのか、自分が何を感じているのかが全くわからなくなるのです。大人になっても、子供時代に思い込んだまま無自覚・無感覚で生きているので、人の言いなりになりやすく、本来の自分の感覚で生きるのが、とても難しいのです。原因のわからない体調不良が起きることもあります。

 

些細なことにイライラしたり、八つ当たりをしたり、支配的になったり、激しい怒りの衝動が出たり、絶望的な孤独感や恐怖心が出てくるのも、また、いじめや虐待、凶悪な事件の下にも、この感覚ブロックが深く関係しています。(続く)

 

セラピスト 福田京子

 

 

 

 

 

 

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