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自分の不機嫌さに気づいていますか?
あなたは、自分の不機嫌さに気づいていますか?
機嫌の悪い時に鏡は見ないので、自分がどんな形相で不機嫌さを出しているのか、ほとんど知らないと思います。
この仕事をしていて、ハッと気づいたのが、親の不機嫌さに、子どもがどれほど恐れを抱いているかということです。
直接手を出されないけれど、親の不機嫌さ、無視、存在を傷つける言葉の恐怖に恐れおののいている子どもが、たくさん存在しているという事実です。
家庭内という人目につきにくいところで、瞬時にパッとそういう顔や態度に遭遇する怖さ、想像しただけで、背筋が凍りつきます。
子どもにとって親の存在は絶対的なものです。その大切な親が、自分が気持ちをちょっとでも出すと、たちまち表情を曇らせたり、豹変して無視するとしたら、たちまち硬直してしまいます。
しかし、子どもは、こういう事実を、他の人に知られたくないのです。親が悪いはずがないから、きっと自分が悪いから親は機嫌を悪くしているに違いないと、真剣にそう思い込んでいるのです。
自分に自信が持てないと思っている方は、どうぞ、両親との関係を思い起こしてみてください。
本当は、親の不機嫌さは親自身の内面に、その原因があるのです。そのことを親に訴えても、親は自分が不機嫌さを出して、それによって子供が苦しんでいるとは、夢にも思ってもいないのです。全く無自覚なのです。
それならば、親にそのことを理解してもらうようすれば解決すると思うでしょう。実際には、自覚していない人にわかってもらうことほど困難なことは、ありません。
そればかりではありません。親にわかってもらおうとする気持ちは、自分自身の真の自立から遠ざかってしまう落とし穴にハマることになりかねません。
親のせいで、こうなったのだから、親に理解してもらえば解決するというのでは、本当の意味で、苦しさからの脱出にはなりません。
親の不機嫌さの恐怖は、子どもの人生に大きく影響します。人間は弱い生き物ですから恐怖を感じていたら生きていけません。安心を感じられる環境の中で、この恐怖と向き合って、恐怖を乗り越えていく道筋を見出して行きましょう。
セラピスト 福田京子