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お久しぶりです
5月は、日増しに緑が増えていくのが嬉しく、またウグイスの鳴き声があまりにも美しいので聞き惚れていました。今は、ホトトギスが、「トッキョキョカキョク」と鳴いています。
また時々、コジュケイが、とっても大きな声で「チョットコイ、チョットコイ」と鳴いているのが聞こえます。この鳥は鶏のように空を飛ばないで、地上で暮らしているのだそうです。一族郎党引き連れて移動しているのだそうです。
先日、鎌倉長谷の細い道を歩いておりましたら、けたたましい声で鳴いている鳥を見つけました。体長は20センチぐらい。明るい茶色で、目の周りにクレオパトラの化粧のような白い隈取りがありました。その鳴き声はとっても忙しくて、複雑です。立ち止まってしばらく観察していました。そのうち、声が大きい上に連続で鳴いているので、私の方が疲れてしまいました。帰宅して調べてみましたら、ガビチョウという、外来種の鳥だとわかりました。中国や東南アジアの方から来たらしく、日本の野鳥が押されているとか、わかる気がしました。
外来種といえば蝉もそう。最近はクマゼミという、しゃっしゃっと騒音のようになく蝉が増えていると感じます。
クマゼミとは違って、夏の初めにカナカナカナと鳴き始めるひぐらし蝉は随分減ってきています。今年はひぐらしの涼しげな声を聞くことができるのでしょうか?
植物も、私が子供の頃見ていたものが見当たらなくなりました。お花屋さんに行くとカタカナの名前のものがほとんど・・・。
一番残念なのは、野菜の味や香りがなくなってしまったことです。独特の香りや苦味やエグ味が薄くなっているのが、ものすごく残念!
本当にちょっとの間に、身近なものが随分と変わってしまったものです。
小鳥のさえずりや、かすかなに木々を揺らす風を肌で感じ、五感や第六感を磨いて、四季の移ろいや自然の厳しさを受容してきた日本人の感性も、この、めまぐるしい時代の変化とともに変わっているのでしょう。
セラピスト 福田 京子