マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2020.04.12
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今、感じていること   その2

 

 

今世界中が、新型コロナウイルスに怯えている。

ひたすら罹患者数の増加に怯え、萎縮して過ごす日々。ただ情報に右往左往し、誰もがあれこれ批判し、不平不満を吐き出している。

 

しかし、こういう時だからこそ、目の前の現実をしっかりと観察し、とことん感じていく良い機会ではないだろうか。

 

落ち着いて、感じて見る。

暗闇の中で、しがみつく何かを手当たり次第に物色しているような不気味な渦巻が、浮遊しているような、得体の知れない気持ち悪さがある。

 

この気持ち悪さに飲み込まれたら、目もくらみ手足も萎えて総崩れになってしてしまいそうだ。怖いのはコロナウイルスではなく、この実態のない何かにしがみつこうとする風潮の渦巻きだ。巻き込まれてはいけない。

 

 

先日、T君とワークをした。T君は言う。

僕はコロナウイルスのように、幼い頃からずっと存在を否定されてきた。だからコロナウイルスは他人ではない感じがする。もし、コロナウイルスが言葉を発するなら、『決して、ひどいことをしたいわけじゃないんだよ。本当は、ちゃんと向き合って欲しいだけなんだよ。僕に気づいて欲しいだけなんだよ。僕の本当の姿を認めて欲しいだけなんだよ。』と言っているのかもしれない。

 

そこで、存在を丸ごと全肯定してもらう体験をしていく。今までこういう優しさに出会ったことがなかった。

 

理屈抜きで、丸ごと認めてもらう体験は抜群の安心感があるという。存在の全面肯定の中にいたら、何も身構えなくていい。自分を守る必要なんてなくなる。身体中がゆるゆるになっていられる。こういう中にいたら、あるのは喜びだけだ。それ以外はみんな余分なことだ。

 

T君はさらに、恐れていた存在は愛の存在。共に生かし合っていくもの。受け入れていくことができたなら、それはもう敵じゃない、共に生きていく存在。共に高めていけるもの。

 

排除されてきた“コロナウイルス”という存在が全てを新しく変えていく。全てを動かしていく原動力になる。それがわかったなら、もう何も思い煩うことはない。僕たちは進むべき方向へ進んでいくだけ。共に手を取り合って、一緒に歩んでいくだけ。共に歩んで行きたいんだと呼びかけられてる。

 

嫌って遠ざけていた存在はこんなにも愛おしい存在そのもの。これから生きていくためになくてはならない存在。不思議な不思議な存在。それは世界を照らし出してくれる存在。

 

 

これは、今流行っているコロナウイルスについて直接述べているわけではない。あくまでワークとして、自分の中で、悪者扱いしてきた部分をコロナウイルスに見立てていっているものだ。物事を善悪、正解不正解、失敗と成功など二者択一として、ダメな方を切り捨て排除する思考に対して、排除ではなく受け入れていく、という今までとは真逆の発想を身体感覚として体験したものだ。

 

彼の腹の感覚は、自分でも排除しようとしてきたものを、これから生きていくためになくてはならないものと言い切っている。その世界をTくんと共に感じていくとき、全てが救済されていく感じを味わうことができた。穏やかに満たされ潤っていく感覚、じんわりと目頭が熱くなっていくのを私自身も共に感じていた。

 

 

もしかしたら今回の新型コロナウイルス騒動も、落ち着いて正体を見極めて行くなら、これからの人類を救済する大いなる可能性を秘めているのかもしれない。いまこそ深い知恵、叡智へと心を拓いていく時だと思う。

 

 

ティク・ナット・ハン師の「マインドフルネスの教え」を添えさせていただきます。(2020/4/12)

 

 

   嵐に会った時に

   船に乗っているみんながパニックになったら

   船は転覆するでしょう

 

   でももし ボートの中の一人が

   穏やかにい続けることができたら

   他の人を励ますことができます。

 

   ストレスがある状況でも

   穏やかであり続けられる人

   それは「あなた」です

 

   穏やかに生きることができる力

   理解力があること

   慈悲深くあること

   プラクティスをすれば平和の島になります。

   我々のうちなる安全な島が拠り所になります

 

  • ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   私がいつも穏やかでいられるのは

   自然の恵みや太陽、大地のエネルギーを感じながら、生命の愛に満

   たされて心豊かにいられるから

   

   離れていても、みんなの愛やつながりを感じられるから

   自然の中のオンライン瞑想は最高に心地よい

   ありがたすぎる幸せな時間です

 

by kyoko Fukuda

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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