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「人間の行為と存在は違う」
バリバリと仕事のできるご両親の元、物質的に恵まれた環境で生育されたKさん。外側から見たら何不自由ないようでしたが、子供の頃からKさんの心の内は、誰にも分かってもらえない悲しさでいっぱいでした。
2年前から、個人セッションやグループセッションに参加し、自分の存在を丸ごと受け止めてもらう体験を重ねて来られました。そしてKさんは今・・・・
長いこと自分なんて価値がない人間だと思っていたけれど、本当はそう
じゃない。目に見える何かができるか出来ないかではない。人間はみん
な一人一人、やれる事もペースも違う。だからこそ、共に、お互いの
存在を尊重しあうことが大切なのだ。私はこのことを、幼い頃から感覚
として知っていた気がする・・・
3月のグループワークで、Kさんは自分から、心の隅でいじけている私がいるので、ワークをしたいというので、みんなで寄り添いました。
悔しさがいっぱい出てきました。ある出来事がこんなに悔しくて、こんなに嫌だったんだと実感が湧き上がってきました。それを泣きながら気がすむまで口に出していきました。やがてピークが過ぎ、Kさんは静かな口調で語り始めました。
こんなに悔しく感じていたとは思わなかった!
フーッ。
今、あの人達に仕返しをしたいと思っていない。
あの人達を、ずっと恨み続けたいとも思ってない。
だからと言って、諦めて萎えているのでもないの。
私は、私のままであり続ければいいと、思っている。
と。その感じを身体に落として感じて行くと、身体の奥に、小豆色をしたシワシワしたものがある、とのことでした。さらに感じ続けて行くと、それはどんどん変化し、黄色になりシワは無くなり、スンと腑に落ちたと語ってくださいました。
しばらくしてからKさんは、思い出したことがある。
長いこと私は、自分を馬鹿にする人の側に立って、自分のことを馬鹿
にしていた・・・
こうすることで、その人達の目が覚めるかもしれないと思っていた・・・
そうすれば、嫌なことをされないとも思っていた。
でもこれは違う。自分以外の人のことは誰にも変えられない。辛さを
回避しようとして子供心に思ったことだった。もう自分で自分を馬鹿に
するのはやめる!!はっきりとわかった!きっぱりと手放す!
と。以下はこのワークの後、Kさんから私に届いたメールです。ご本人の許可を得てここに体験談として掲載させていただきます。
Kさんからのメール
感情に右往左往する自分を責めないで、慈しみの気持ちを持って対話するようにしたら、きのうの今日なのに、メッチャ楽しいんです。自分と遠くまで繋がったみたいで、自分と一緒に行ける場所が、どんどん増えそうなんです。
どこへ行っても自分と一緒にいられるなんて、夢のような話しです。といいつつ、初めての感覚じゃなくて、子供の頃の感覚が、ブロックが取れて、受け取れるようになってきた感じがします。
なんだか楽しくて楽しくて、踊り出したいです♪
きのう、大掃除をしたら、昔のノートが沢山出てきました。そこには自分が周りの人達からサポートを受け、もがきながら手探りで進んでる状況が書かれていて、う~ん、こんなことを思っていたんだな。と、頑張った自分を誇らしく、そして当時の事を思って、ちょっと苦しくなりました。
いのちを信じて、その時その瞬間のプロセスを惜しみなくやっていきます。
これからの自分の変化も書き留めてシェアしていこうとおもいます。
これからも沢山ご指導ください!
Kより
by Kyoko Fukuda