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すねる その2
Bさんの例です。
Bさんは親との関係の中で、ずっとわだかまっていることがあったので、母親役のAさんに向かって、日頃思っていることをいっぱい言うことにしました。
『お父さんもお母さんも、お兄ちゃんの方が、私より大事なんでしょ?』
『えーっ!Bちゃんはそう思っていたの!?』
『そうだよ』『お兄ちゃんばっかり贔屓してるって思った!』
『そうだったんだあ』『Bちゃんがそう思っていたなんて知らなかったよ』『お母さんは、いつも忙しい忙しいばっかり言ってたね〜』『ちゃんと口に出して伝えてあげればよかったね』『Bちゃんのこと、大事大事だよ!大好きだよ!』『ほんとだよ、ってねぇ』
お母さん役のAさんは、Bちゃんの気持を丁寧に聞いて、ゆっくりと対応して居りました。
ワークの最後にBちゃんは、気持ちが静まってきて、お母さんにしっかり抱きしめてもらいたいとAさんに注文して、しっかりとハグしてもらって、いっぱい泣いていました。
Bさんは、気持ちをなだめられたり、親の考えを押し付けたりしないで、ひたすら、『そうだったんだね』と気持ちに添って聞いてもらえたので、大事にされている感じがしたそうです。
また、実の親には今更こんなこと言えないけど、ワークの中なら照れくさくならないで言えたそうです。
ここがワークの良さです。実の親だと『なに馬鹿なこと言ってんの』と一笑に付されて終りになってしまいますが、ワークなら今まで言えなかったことも言うことができます。言ってもらいたい言葉をいっぱいかけてもらうこともできます。
ただし理性が勝ちすぎていると、そんなことやっても何も変わらない、馬鹿馬鹿しいだけだ、効果ないと思いがちですが、この一見、たわいのないことを、身体はちゃんと受け取っていて、見えないところに変化が生まれてくるのです。
コメント
子供だけでなく、私たちは温もりがなければ生きていけない生き物です。温もりを求めています。みんな大きく広い懐に抱かれたいのです。「拗ねる」というのは、私のことちゃんと見てよ。大事にしてよ。と言う気持ちの現れですから、現象を見ないで、その奥の気持ちに気づいてもらえれば、いいだけなのです。
理屈ではないのです。
なんて可愛らしい行為なんでしょう。