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助けてもらう (その3)
対等な関係が、ポイント
見える現実面で助けてもらうことは、本当にありがたいことです。同時にそれに伴う目に見えない気持ちの面も、非常に重要だということです。
「助ける」「助けられる」を内面的に捉えると、存在と存在の対等な関係性ということになるでしょう。
誰もが「対等な関係」という言葉は知っていますが、対等な関係を、身体感覚として体得している人は、そうは居ないのです。
身体の感覚として感じていなければ、実際の行動において対等な関わりはできません。
頭の理解と、身体の実感には大きな違いがあります。頭での善かれの関わりを、身体で感じてみると、ほとんどの場合、上下の関係だとわかります。
上から目線での「助ける」は、自分の思うようにならなければ、すぐに、『こんなにやってるのに・・・』という恩着せがましい言葉が出てしまいます。
また「助けてもらう方」は、ありがたいけど、上から目線では重苦しいのです。相手の思う通りにならなければ嫌な思いをしたり、何を言われるか解らないからです。そんな思いをするくらいなら、助けてもらわない方が良い、と思っても当然です。
非常に遠慮深い人の中には、人と人の温かい関係より、対等でない関わりの重苦しさを知っていて、警戒しているのかもしれません。しかし、人と人の関係が対等であれば、助け合いは、実は素晴らしいものなのです。困難の中でも、喜びを感じられるものです。
「助け合いの関係」をマインドフルネスになって、感じていくと、理論や道理ではない根源的な姿勢が感じられてきます。具体的には何を意味しているのか、すぐにはわからないことがありますが、その時にはそれで良いのです。やがて『あっ!そうだ』とひらめき、気づきと同時に行動となって現れてきます。
見えない気持ちは、後になって、『大切にされているなぁ〜。』と、ジンワリと感じられてくるものです。
つまり、見えない大切なものは、さりげない行動の中に、そっと目立たないように入っているようですね。
セラピスト福田京子