マインドフルネス・セラピー ぬくもり

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2019.06.05
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感じること その1

 あなたは今、何を考えていますか?と聞かれたら、すぐにでも答えられますが、あなたは、今、何を感じでいますか?と、聞かれたら戸惑うことでしょう。
私たちは、考えることと感じることの違いは、漠然と解るけれど、どう違うのかとなると、急に難しいことになってしまうのです。

 私は60歳を過ぎた頃から、自分の意思だけでは、どうにもならないという人生の閉塞感から、マインドフルネス・セラピーにたどり着きました。最初のうちはマインドフルネスになっても感じることが難しかったのですが、セラピーを受けていくうちに、心身の奥にあるものが少しづつ感じられるようになってきました。

 生きていると、しばしば厳しい状況や困難なことに直面します。できれば自分には関係ない事として見て見ぬふりをしたいところですが、人生は、そうそう自分の都合の良いようにはいきません。
 人間には、せっかく生まれてきたのだから困難に直面しても、精一杯生き抜きたいという、本質的な「いのち」の願いがあります。この願いは底力となって私たちの行動のもとになっております。そして、無意識の内にあるこの力は、身体を通して感じ切っていくことと、非常に関係が深いのです。

 自分の目の前に起きていることが、身体にしみじみと感じられさえすれば、どんなに困難な状況下にあっても、どんなに悲惨なことに遭遇しても、自ずと、自分は何をどうすればいいのかが、分かるようになってくるのです。生き抜くための深い智慧が、人間の心の深いところに存在しているのです。このことは、実に救いであり希望です。この智慧への道のりには、感じること、さらに感じ切ること、が不可欠なのです。

 マインドフルネス・セラピーは、そういう「感じる力」を養い育てていくことなのです。

福田 京子

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