マインドフルネス・セラピー in 鎌倉

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2020.12.13
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絵本「あのね、ほんとはね」

素敵な絵本に出会いました。

内容は、学校で嫌なことを言われ元気をなくしている少年と、おじさんとのお話です。

 

おじさんの温かい表情に涙が出そうになりました。少ない言葉なのに、ふんわりと包まれる安心感があって、少年のしょんぼりしていた心のそばに、そっと居てくれる感じがしてきます。

 

絵本の中でも、一緒に布団を並べて寝ながら、天窓から星を眺め何気無い会話をしているところ。寺の石畳のそばで一緒にしゃがんでいる美しい風景。たたんだ布団のそばで、一緒に体育館座りをしながら、話を聞いてくれているという絵からは、言葉を超えた沢山のものが伝わってきます

 

あおい少年が、おじさんに大切に、大切にされている情景がとても美しいです。私たちはみんな、大切にされたいのです。大人も子供もみんな同じです。自分も大切にされ、周囲のみんなのことも丁寧に大切にして生きていきたいのです。

 

何かができるできないではなく、一人の存在として丸ごと大切にされたいのです。大切にされれば、そのとき感じていた喜怒哀楽の気持ちが、スッと自然に出てくるものです。その正直な気持ちを、『そうだったんだね』と丸ごと受け止めてもらえれば、それだけでいいのです。

 

私たちの気持ちは、本来はあっさりしているものなのでしょう。ところが、成長とともに、世間の風潮や教育的な配慮、道徳的な考えなどがいっぱい入ってきて、心の自然がいつの間にか失われてしまいます。窮屈になって幼い頃に感じていた素直な気持ちが、心の下の方に追いやられて、わからなくなってしまいます。そればかりか、否定を受けたり、他の人の価値観を押し付けられたりすると、ややこしくなって不安や恐怖の元になってしまうこともあります。それは非常に残念なことです。

 

あおい君のように、嫌なこと言われて、『本当に悲しくて、悔しかったんだ』とスッと言える安心のフィールドがあって、『そうだったんだね』と何も余分な気持ちをくっつけないで聞いてもらえれば、元気が湧き上がってくるのです。ただそれだけの空間があればいいのです。この安心の空間が本当に大切なのだと、しみじみ感じました。これって、まさにマインドフルネスセラピーの世界だなぁと思いました。

 

私はこの絵本が、とても好きになりました。

 

 

題名  「あのね ほんとはね」

作者   松井香保里

出版社  星雲社

定価    1,400円

 

 

 

 

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